RIDERS INTERVIEW SERIES #1
“What makes you push?”
スケーター長谷川絢之介が挑んだ『WABI-SABI』。

「Always Pushing. 進む、まだまだもっと」――もう一歩前に進めば、よりよい未来が待っている。それを認識しているからVANSのライダーたちは、自分の限界を超えるべく何度も挑戦を繰り返している。この記事は、つねにレベルアップを追求するVANSのライダーたちのマインドセットや原動力を探る連載企画。第1回目となる今回は、8月17日(土)に公開されるVANSの最新ビデオ『WABI-SABI』に出演しているスケーターの長谷川絢之介さんが登場。その作品に秘められたストーリーを中心に、話を聞いた。
長谷川絢之介
2006年生まれ、千葉県出身。父親の影響で物心ついたころからスケートボードに没頭。『COAST 2 COAST』や『LAVA』などVANSのビデオに出演し、国内外で活躍。8月17日(土)に公開されるVANSの最新ビデオ『WABI-SABI』ではフルパートが収録されている。
ケガを乗り越えた『WABI-SABI』。
―絢之介にとって『WABI-SABI』は、VANSから初めてリリースするフルパートだね。
長谷川:お話をいただいて、めっちゃ嬉しかったです。VANSで映像を残せるなら、いつも以上に気合いを入れないと、って思いました。
―いつから制作が始まったの?
長谷川:去年の11月からスタートしました。LAとか台湾にも行く予定だったけど、ぼくがケガをしちゃって、東京を中心に沖縄でも撮影しました。
―どこをケガしたの?
長谷川:2月に左足首を骨折して、4ヶ月くらい滑れなかったんですよ。本当は5月に撮り終わる予定だったけど、7月末まで延長して撮影させてもらいました。ほかのビデオだと、ケガしたスポットではやらずに、別のスポットに変えることが多いんですよ。でも、VANSの作品だから、ケガをしたスポットこそメイクしたいと思って再挑戦しました。
―どんなスポット?
長谷川:そこはレールのスポットなんですけど、ひと通りが多いから集中力も必要で、最初は入るのに時間がかかっちゃいました。いい写真は撮れたんですけどメイクできなかったから、その写真は使えなくて。悔しいから絶対に乗ってやろうと思いましたよ。そのメイクがないと、ぼくのパートが締まらないとも思いましたし。無事にメイクできて、最後のシーンに使ってもらっています。

―それは楽しみ!『WABI-SABI』の撮影で、ほかにどんな思い出がある?
長谷川:大阪のVANSのライダーが東京に来て、宿に泊まりながら5日間撮影したのが楽しかったです。超カオスでしたよ(笑)。大阪のみんなは、めっちゃしゃべるからおもしろかったです。
―昨年は、アジア各国のVANSのライダーが出演したビデオ『LAVA』に参加されていましたね。そのときから成長したと実感することはありますか?
長谷川:ちょっとは上手くなったと思うし、体が成長して挑戦できるスポットが増えました。あと、メンタルも強くなったかな。ケガをしたスポットにもう一度挑むのは怖かったけど、やりたいと思えるようになりました。
―トリックをメイクするまで撮影するのは辛抱強さが必要だと思いますが、原動力となったのは?
長谷川:海外のひとも注目するVANSのビデオだからやるしかない、という気持ちです。いままで以上に本気を出しました。撮影の前日とか、スポット行く前とか、すごく怖いんですよ。でも、乗れたらアツい。それがマジでうれしいから、やるしかないって感じです。
―うまくいかないこともあったと思うけど、どうやって気持ちを切り替えてた?
長谷川:友達とスケボーをしていました。ストリートで撮影して滑るのと、友達とパークで滑るのは全然違うんですよ。映像を撮るのは楽しいけど怖いし、ひと通りもあるから気を遣わないといけない。パークで友達と滑っていると、周りにスケーターしかいないから気楽でいいんです。
―スケボーの息抜きはスケボーなんだね。
長谷川:そうですね。スケボー以外の趣味があんまりないので。
―『WABI-SABI』が完成して、今のお気持ちは?
長谷川:やりきりましたよ。いまちょうど、燃え尽き症候群になっているところです。

‘WABI-SABI’ FILM PREMIERE
開催日:2024年8月17日(土) 16:00~20:00
会場:国立競技場 大型駐車場(東京都新宿区霞ヶ丘町10-1)
イベントの詳細はこちらから>
夢を実現するために映像を。
―スケートボードのどんなところに自由を感じる?
長谷川:スケートボードって、普通のスポットで難しいトリックをやるより、誰もやっていないスポットや変わっているスポットを攻略しているほうがかっこよかったりするんですよ。そこに自由を感じます。『WABI-SABI』でも、都内だけど誰も知らないようなスポットがいくつかあるから、そこに注目してもらいたいです。

―『WABI-SABI』の撮影以外で、最近は仲間とどんなスケボーをしている?
長谷川:友達とお金を出し合ってカメラを買ったんですよ。『WABI-SABI』みたいなガチの撮影じゃないけど、みんなでストリートで撮影しているのが楽しいです。ひとりより、みんなで滑ったほうが楽しいですね。友達の映像を撮っていると、モチベーションが上がりますし。
―自分たちで撮る、理想のビデオは?
長谷川:個人的に好きなのは、シンプルなビデオ。VANSのビデオも、編集がシンプルで好きですよ。
―ちなみに好きなVANSのライダーは?
長谷川:たくさんいるけど、最近はニック・マイケルとネリー・モービルが好きですね。スポットのチョイスもファッションも、全部かっこいい。
―そういったプロスケーターから、どんな刺激を受けている?
長谷川:スポットをおもしろく使っていたら、自分もやってみたいな、って思います。このスポットは誰々っぽいねって友達と話すこともあって、そのひとが映像でやっていたようなトリックをやってみることもあるんですよ。同じトリックでもスポットが違うと全然見え方が変わるし、もちろんひとが違えば全然違う。それがおもしろいです。好きなスケーターと同じシューズを履くこともありますよ。
―最近履いているVANSのシューズは、どのモデル?
長谷川:「オールドスクール」か「ハーフキャブ」を履いています。見た目も好きだし、自分の服にも合わせやすいんですよね。なにより、スケボーに乗りやすいのが1番。小さいころから履いているんです。履きたくないシューズでスケボーをやりたくないんですよね。シューズ次第でやる気が変わります。
―いまの目標は?
長谷川:VANSでいろんな場所に行って撮影したいです。あと、いま乗っているデッキのライダーになるのが目の前の目標で、最終的にそのブランドでもプロとしてサポートされたいです。
―そのために取り組んでいることは?
長谷川:いい映像を撮って、アメリカのひとたちに観てもらうこと。アメリカのスケーターとたくさん滑りたいですね。現地のVANSのスケーターと一緒に動いて、長期間滞在したいです。
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